どこやねんここ

「終点ですよ。」

車掌の声で俺はふと目が覚めた。

「お。もう高安か。早いやん。」
「あれ。高安じゃない。国分や。行き過ぎた。寝すぎた−。w」

反対側のホームに行って来もしない電車を待ったが待てど暮らせど電車は来なかった。時計を見た。0時を回っていた。時刻表を見た。胸に大きな衝撃が走った。

とりあえずうちのボスに「高安行き過ぎて国分まで来ちゃいましたよぉ。でも折り返し無いんですよ〜(笑)」的な電話をした。ボスからタクシーで帰ることを勧められ、タクシーで帰る決断をして、エスカレータを上がり、のりこし清算機で切符を精算したら、画面に「五位堂」と表示され、僕は胸に手を当ててその場で深く深呼吸した。

よくよく考えたら、「終点ですよ。」って起こされたこされたんだから国分なわけなかったんだよね。国分は何度か降りたことがあるから知ってるけど。五位堂て。奈良県w。

まぁいっか。明日休みやし。線路沿いに歩けば、いつか国分に着くやろ。と安直な考えで国分へと歩きだした。線路がいつの間に

途中でデイリーヤマザキを見つけて休憩した。店員に「国分てどっちですか?」って聞こうとしたが、無性に恥ずかしくなって踏みとどまった。30分以上歩いたら国道らしき道路を見つけた。案内標識に「柏原8?」と書かれていた。