全米が泣いた!

民主党ヒラリー・クリントン上院議員がニューパンプシャー州での支持者との懇談会中に、「簡単じゃない。」と涙目で声を詰まらせたことで全米中が沸いた。

「涙は禁物。」これはアメリカの大統領選挙では鉄則なのだ。

というのは、かつて予備選の段階で涙を浮かべた候補がそれぞれその後失速していったという歴史が有るのである。

72年マスキー氏は、予備選中に地元新聞社がマスキー夫妻を中傷する内容の記事を記載したことを受け、涙を流しながら新聞社の前に立って反論演説を行った。そしてその後、ライバル候補に僅かの差で負けた。

そして88年シュロダー氏は、指名争いから撤退を表明する会見で涙をみせた。

日本の総理大臣を選出するのは、総裁決めて多数決とってと簡単に決まるんだけど、アメリカの選挙は一年かけて戦う。激戦で長丁場になることからマラソンのレースにも例えられるアメリカの大統領選。勝負の世界に涙は禁物なのだ。