「講義ノート屋」をご存じだろうか？ - 春夏秋冬〜限界の向こうで〜

大学は僕自身、自宅から自転車で通える距離だったこともあり、わりと授業には出席していた。

家→大学→バイト先→友達の下宿先→大学→家

こんな感じで自転車をフルに乗り回していた時代があった。

僕の専攻は経済だった。僕は金融論という授業が好きだった。その時からすでに金融系の仕事に就きたいとひそかに思っていたのかも知れない。

生真面目に全部の授業のノートをちゃっかり取ってる友人が居て、テスト前にその友人のノートが出回ったりした。その友人とは、全く縁のなさそうな、美人がコピーを持っていたのを見て驚いた。

ノートのことでその友人達がケンカしたこともあった。コピーするのかしないのか。ただそれだけの理由でね。大学生にとって単位取得は絶対であり、また、そのためのノートの確保はまさに至上命題であり、サバイバルなんだ。

今では本当に懐かしいよ。勉強もしたし軽い恋もした。友人とその鯉人を取り合ったりもした。何年も前から、決まってたのだろうか？巡り巡る季節を越えて、いまココに辿り着くこと。