今、疾走感と共に
カブの乗り方が分からない僕は会社からの命令で教習所へ特別講習を受けに行くことになったのである。
集合は8時半だったのに8時に着く。家から近いから現地まで歩いて行った。ペース配分ww近くのマクドでアイスコーヒーを飲んで時間を潰した。
ビックなマシンに僕は跨り、爽やかに銀色の大地を駆け抜けた。正面から受ける風、靡くたてがみ、風が僕を呼んでいる。そう。僕が求めていたのはこれだ。風と一体になれた。この疾走感。心地が良い。手が自然とアクセルレバーに伸びた。
俺様「はしーる、くもーの、かげーを、とび、こーえるわ♪」
教官「○井さんは、ちょっと大回りすぎますよ。」
あ、あの、風と友達に…。
多少の大回りにハンドルきっても良いじゃない?でっかく行こうよ。人生永いんだし、多少回り道しても良いじゃない!