跳ねる若鯉

広島で若鯉が跳ねた。

広島・梵英心内野手が7日の横浜戦で、“生涯初”となる逆転満塁アーチを放った。1点を追う二回、横浜・ホセロの148キロストレートを狙い打ち、左翼席中段へ運んだ。この一発が効いて、チームも7-4で勝利。ヤクルトが敗れたため、再び最下位から脱出した。

この一週間、職場の阪神ファンから「何や広島ファンかよ。」と冷やかされ頭を抱える日々が続いた。「誤解です。」と僕は前田うちわを持った手で必死に説明したが全然納得してもらえない。

そこで僕はふと思った…。

「なんだろうこの温度差は?」
「そうか。ここは大阪だった。」

あの世紀の瞬間を目の当たりにし、ファンが感劇し、感動そして喜びを分かち合った広島と言う名の歓喜の舞台とは違うんだということを悟った。