思わぬ結末

「君らのどちらかがブービーやぞ。」

5ゲーム終了時、同じレーンで投げていたおじさんからシンジラレナイ一言が。聞けば80人近く集まったこの大会。僕らのどちらかが最下位だと言うのだ。

「バカな…。俺様が?」

信じられるわけがない。中学生くらいの華奢な体の女の子とか、70歳超えてるお爺ちゃんだって参加してるじゃないか?●●しんボウリング倶楽部第二回記録回チャンピオン兼ハイゲーム賞獲得、ラウンドワンウキウキカップで準優勝した魅惑のレフティのオカースキー様がか。俺は王者なんだぞ…。

5ゲーム終了時で、僕と友人のアベレージ3ピン差と最終6ゲーム勝負になっていた。

「最下位とか絶対嫌ですもん。」

皺くちゃな顔で笑っているアイツ。今から思い出しても腸が煮え返るほど実に腹立しい。全国大会に参加するようなボウラーからしたら、僕みたいなのはヒヨっ子かもしれない。でも、俺様は会社のボウリング倶楽部ではみんなから巧い巧いと言われてるし、そこそこの数字を残しているし、多少の自信のようなものはあった。その俺様に単なるハウスボール勝てる気でいたのが不愉快だった。たまらなくね。

しかしゲームは73とボロボロのスコアで友人にあっさり完敗。そして最下位決定。w