夕日に呟きし遥かなる想ひ

休日の午後、近くの公園で本を読んでいた。

午後の夕暮れ時の爽やかな温かい風が、社会という冷たく閉ざされた世界に蝕まれた僕の心を優しくそっと撫で下ろすかのように吹き込んでくる。なんとも心地よい。

ほら!ごらんよ。小さい子供達が、ボールで遊んでいるよ。
ここラガーマンの聖地で未来のラガーマンが巣立ってゆくのだね。
少年達よ!未来に向かって高く飛び立ってゆけ!

僕は、沈みゆく、紅色の夕日を見つめながらそう少年達に未来を託した。そして、休日の憩いの時は流れゆくのであった。