ボビー・バレンタイン
2月14日。朝、ロッカーをあけると俺のファンの女性陣からのチョコレートが崩れ落ちてきたオカースキーです。
あ。いやいや。コッチのことです。
その日何事もなく、普通に午前の仕事が終わり、休憩から戻ってくると、庶務のねーちゃんから袋を手渡された。「親展」と書かれていた。
「ん?親展?なんじゃらほい。」
フクロを空けると、いわゆる一つのバレンタインチョコレートが入っていた。とある支店の同期のレディからのそれは、それは、ささやかなプレゼントだった。
その瞬間、暗闇に覆われていた僕の視界がパッと明るくなった気がした。
パートさんやらが休憩に行ってる間に、パートさんの机の上に置いてみた。帰ってきたらどんな反応するかを確かめたかったのと、ちょっと自慢してみたかった。
パート「え。何これ何これ?」
僕ちん「いや。俺のファンの子がね。」
パート「中手紙入ってるんちゃん?ラブレターちゃうん?空けてみ。」
僕ちん「そうやろ?否定はしませんよ?」
0個と1個じゃ比較にならないほど大違いである。たった一つのチョコレートが僕に愛と勇気と希望を与えてくれた。